STEP 3 今日の治療はどんなことしたの?

治療後にもらった「Giomerで治療カード」の裏、
もしくは歯科医院に掲示されているポスターをご覧ください。
今日の治療内容はこちらです。

歯石や汚れを取った後
「仕上げ磨きをする」

歯石や着色、細菌のかたまり(バイオフィルム)などを取り除く、歯科医院でのプロフェッショナルケア。
その最後は、歯の再石灰化を促したり、細菌が再び付きにくくなるように、仕上げ磨きをします。
仕上げ磨きのあとの、きれいで美しいお口が保てるよう、正しいホームケアを続けましょう。
また、定期的にプロフェッショナルケアを受けて、患者さんご自身では取り除けない歯石や着色などを取り除いてもらいましょう。

仕上げ磨きで、再石灰化を促したり、
細菌を寄せ付けにくい状態にします。

むし歯になりそうなところに
「ぬる」

「まだ穴は開いていないけど、このまま放っておいたらむし歯になるかもしれない」
「歯が弱っているから(弱くなりやすいから)、予防しておいたほうがいい」

そんなむし歯になるリスクが高い部分を掃除してから、歯に塗ります。透明で薄い膜なので、塗った後は目立ちません。また、むし歯だけでなく知覚過敏も予防します。

むし歯になるリスクが高いところ

  • 脱灰が進んで白っぽくなっているところ
  • 矯正用ブラケットのまわり
  • 歯並びが悪くて歯みがきがしにくいところ
  • 生えてきたばかりのやわらかい永久歯
  • 歯ぐきが下がったため表に出てきた歯の根の部分
  • 部分入れ歯を装着するために金具を引っ掛ける歯 など

※2023年4月現在、知覚過敏症状の改善としてぬる場合は保険が適用されますが、予防に用いる場合は自費診療となります。

広い範囲を塗る(コーティングする)ことができます

むし歯にならないように
「溝をふさぐ」

「歯みがきが不十分で、むし歯になりそうな兆候がみられるから、溝をふさいでおいたほうがよい」

そんな乳歯や生えてきて間もない永久歯の溝がむし歯になる前に、しっかりと掃除してから溝をふさぎます。
なお、この治療は12歳以下もしくは歯科治療が困難な障がいをお持ちの方の場合は保険が適用されます。

歯の掃除をしっかりとしてから溝をふさぐことで、
むし歯を予防をします。

むし歯になったところを
取り除いて「つめる」

残念ながらできてしまったむし歯は、できるだけ小さいうちに(=あなたの歯をあまり削らないで済むうちに)、治療しましょう。
むし歯の部分を削った後に、コンポジットレジンという樹脂をつめます。金属をつめるよりも見た目がよいのが特長です。金属のつめものは、つめた後に取れないようにするために、むし歯になっていない部分まで削らなければならないうえ、治療には数回通わなければなりません。
しかし、コンポジットレジンは、むし歯になった部分だけを削るだけで済むうえ、治療は1日で終わります。また、歯科医師が、歯と合う色を選んでつめるので、つめた部分が目立たないのも特長です。

健康な部分は残したまま、むし歯の部分だけ削って
コンポジットレジンをつめます。

つめものを磨いて
「きれいにする」

むし歯を取り除いてコンポジットレジンでつめたあとは、噛めるように、きれいな歯の形になるように、余分な部分を取り除いて、表面をツルツルに磨いていきます。
その仕上げ磨きをするときには、つめものの余分な部分はほとんど取り除かれています。つまり、磨くときに、つめものの周りの歯も磨くためのペーストや器械に当りやすい状態です。つめものの表面をツルツルにしながらも、歯にやさしい研磨材が選ばれています。

歯にやさしい研磨材で、
コンポジットレジンの表面をツルツルに仕上げます。

つめものを入れるまで
「穴をふさぐ」

むし歯が大きい場合、コンポジットレジンをつめる治療ではなく、歯の型をとって、つめものを入れる治療を選択する場合があります。歯科医師が歯の型をとり、その型をもとに噛み合わせなどを考えて歯科技工士がつめものをつくります。

なお、つめものの材料は、金属や陶材など様々あるので、アレルギーをお持ちの方は、事前に歯科医師に相談しましょう。材料によっては健康保険の範囲外になる場合もあります。

さて、つめものが完成するまでの間は、仮のつめもので穴をふさぎます。これは、①削ったところに食べ物がつまらないようにするためにだけでなく、②冷たいものや熱いものなどが原因で痛みを生じさせないために、③削った部分から細菌などによる感染が起きないようにするために、④噛み合わせが変わらないようにするために・・・など、様々な目的があります。
あくまでも、つめものが完成するまでの短期間も「仮のつめもの」です。ここで治療を放置せず、歯科医院でつめものを付けてもらいましょう。

つめものを入れるまでの間、
しっかりとすき間なく穴をふさぐことができます。

被せものの「土台をつくる」

歯の神経にまでむし歯が進み、痛みが止まらなくなると、歯の神経を取り除く=抜髄[ばつずい]が必要です。歯の根の中に薬をつめて、時間をかけて徐々に神経を弱らせていき、取り除きます。歯の根の中がきれいになったら、薬をつめて、歯の中にコンポジットレジン(樹脂)を流し込んで柱を立て、被せものを支える土台をつくります。
土台をつくった後は、被せものをつくるために型をとります。被せものができるまでの間は、噛めるように仮の歯をくっつけておきます。

※歯科医師の判断のもと、金属の土台にする場合もあります。

歯の根の中がきれいになったら、
歯を支える土台の部分をつくります。

被せものやつめものを
「くっつける」

歯の型をとって作ったつめものや被せものを、歯にくっつけます。これには二つの場合があります。

仮にくっつける

被せものやつめものを入れた後に、きちんと噛めるか、痛みは生じないか・・・など、きちんとくっつける前に確認したほうがよいので仮にくっつけます。

とれないようにきちんとくっつける

仮にくっつけてしばらく様子をみた後、問題がなければとれないようにくっつけます。
しばらく様子をみる必要がない場合は、すぐにくっつけます。

歯科技工士がつくった、
被せものやつめものをくっつけます。

歯並びをよくする器具を
「くっつける」

歯並びを改善し、正しい咬み合わせにするのが矯正治療です。

矯正治療の中には、歯の表面に器具(ブラケット)をくっつけてワイヤーを通し、少しずつ歯を正しい位置へ動かす治療があります。

この治療では、歯の表面に長い期間ブラケットをつけることになります。歯みがきがしにくくなり、汚れがたまりやすくなるため、よりいっそう、むし歯に気をつけなければいけません。

汚れが溜まりやすいので、丁寧に歯みがきをしましょう。

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