日本小児歯科学会
第40回九州地方会大会および総会松風テクニカルセミナー

• 講師：東北大学大学院歯学研究科小児発達歯科学分野
  准教授
  山田 亜矢 先生

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　今年の経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」が閣議決定されたことが6月に政府より報告されました。このうちの一つである『国民皆歯科健診』について記憶に残っている方もいらっしゃるかと思います。改めて考えてみると、小児期では定期的に実施されている歯科健診（検診）が成人では実施されていないということが不自然だったのかもしれません。現在検討中の内容とはいえ、今後成人に対する歯科健診が導入され、歯科疾患に対する認識がこれまで以上に高まると、何れ親になる、現在親であるあるいは祖父母である成人は自分たちの子や孫の歯や口腔に対する意識が高くなるでしょう。小児から高齢者まで齲蝕予防管理を受ける割合が増えることも期待できます。つまり歯科医院ではこれまで以上に、フッ化物の応用やシーラント（小窩裂溝予防塡塞）、PMTCなどへの対応が必要とされることになると考えられます。

　そこで本“ハンズオンセミナー”は、S-PRGフィラー含有の２つのシーラント材の症例選択や、より効果的なシーラント処置ならびに歯面コーティングの手技のポイントを実際に見て頂き、ハンズオン（体験）して頂きます。また、今年6月に改良発売されたS-PRGフィラー含有PMTCペースト「PRG Pro-Care Gel α」を用いた、小児はもちろん成人にも応用可能な齲蝕予防効果を持続させるための歯科医院での定期的なケアの方法についてもご紹介する予定です。

　本“ハンズオンセミナー”は、講演をきくだけでなく実際に皆さんに手を動かしていただくセミナーであり、2019年関東地方会大会で初めて実施され、九州地方会大会では初めての開催となります。S-PRGフィラー含有の機能性歯科材料を用いた齲蝕予防管理を実施している、またはこれから使ってみたい、あるいは以前は使用していたけれど・・・という先生方やスタッフの皆様、是非お気軽に参加して試して頂ければと思います。